失敗のコストと組織変革

近年失敗のコストが低下してきていることが、巨大組織に示唆する事は何か? masayang氏のエントリ、「おじさんに求められる資質は」に触発されて、ここでは、もう一段階思考を深める(10分以内で)。

  • 失敗のコスト、すなわち、提案そのものの実現にかかるコストは、理想組織では50万円だとして、かつ50万円を動かす権限をおじさんが持っていたとしよう
  • でも、巨大組織では脊髄反射的に躊躇するよね
  • では、その脊髄反射の根っこはどこ?
    • 例。失敗が、50万円ではなく、その巨大組織のブランドに対して傷になり得て、その傷による損失はでかすぎるから
    • 例。それゆえ、巨大組織の種々の制度が、失敗を許さないようにできている
  • ごもっとも。でも、環境の激変で、ブランドに対する傷を守っている場合ではなくなりそうな巨大組織はどうすべきか?
    • 例。小さな失敗によるブランドに対する傷を最小化するために組織の構造を変える。
      • AmazonのPizzaチーム化みたいな、おもいっきしフラットな分社化(一組織あたり8名以下)、意思決定権限の委譲
    • 例。小さな失敗を世間で評価してもらうキャンペーンをトップが行う
    • 例。 あきらめて、今のブランドが全て、と割り切り、小さな失敗を許さない巨大組織のまま頑張る


以下蛇足。

10分以内という制限の中で、同じはてなユーザ同士のトラックバックエントリを書くのに、いちいち、エントリ名をコピーしたり、リンクをコピーしなきゃいけないのに何十秒もかかってしまうのはとても嫌。この不便さを、いつになったらはてなは解消してくれるのか。ここのところ英語圏のサービスの使い勝手の良さに甘やかされた身としては、はてなを心配するのであった。小さな失敗を許す組織なんだから、頑張れ。